2011年02月15日
    • 浦秀光
    • 12:42:13
    「天使の恋」観ました
    佐々木希のアイドル映画と思いきやホントに映画だったのでびっくり。
    カラフルでかっこいい構図をやりすぎずに多用し、カット割りやネームも綺麗にダイエットされている。
    単にかっこいい絵を作るのではなく心理を計算したモンタージュが活きている。
    人間描写もしっかりしているし小道具も手抜きが無い。
    ちょっとしか出ないシークエンスに使うバス1つとっても「どこでこんな物見つけてきたんだ?」って言う懲り様。
    佐々木希の演技力は無論完璧ではないが、シーンごとに見せるべきモノをよく把握している。表情や演技以前に彼女は空気を作れるのだ。
    「カリ城」や「レオン」同様な感じの”男向け”なこの恋愛映画は、佐々木希の演じる「小沢理央」に恋した人にとっては楽しめる映画に違いない。
    挿入曲も映画をスタイリッシュにした要因である。
    伊藤由奈のキャッチな主題歌もいいがデリコと言うミスマッチのセンスが泣かせる。
    名作と言って妥当だろうし、あたかも佐々木希のために書かれたような本作が、前にも後にも彼女の最高傑作だろう。