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浦秀光
タイトル 餅は餅屋
本文 職人文化の日本は昔から「物事はお金を払って専門家に
依頼する」という文化が発達している。
自分の専門分野で金を稼ぎ、不得意なことは専門家に
任せるわけだ、その方がすべてうまくいく。
経済循環という点からもよい仕組みだろう。

さて、昨今はそういう日本人気質の悪影響のせいか、
「物の評価を専門家に任せる」という現象が悪い意味
で目立っている。
たとえば食べ物、ブランド品などの良し悪しを
自分で判定するのではなくて専門家の判定を鵜呑みに
するわけだ。

日本の放射線レベルは安心かどうか。

本当にビートたけしのアーティスト性や映画が世界
レベルなのかどうか、
自分で見て判断すればいいのだが、ついつい
「偉い人が良いと言っている、だから良いはず」
という風潮にある。
もちろんそれは逆の現象も起こしている。
「皆が評価していないものは良いはずはない」
それらは自分で見て判断するべきなのだ。

ヨーロッパではヒトラーの「わが闘争」は発禁だし
アメリカではナチス関係者は入国できない。
資本主義自体がユダヤ主義とほぼ動意なのでそういう
ことになるんだろうけど我が国日本では
「わが闘争」は出版されている。
ここでナチスの良し悪しを話すわけではない。
ナチスに特別恨みがあるわけではない我々日本人は
自分で読んでナチズムがよいか悪いかを自分で
判断する権利を持っているということ。


「餅は餅屋」というけれど、良い餅かどうか見て判断
する目を失ってはいけないという話。

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